2026 霊地キャンプラリー ジュニアキャンプ(胎金寺)

「おはようございます!」

 境内下の休憩所に元気なわかばのあいさつが響きます。キャンプに参加する子どもたちが、受付時間を待ちきれず、ぞくぞくと集まってきました。

 去る三月二十六日から二十九日にかけ「霊地キャンプラリー ジュニアキャンプ」が胎金寺野営場にて実施されました。中学生年代を対象に二十二名の参加があり、そのうち半数以上が中学一年生ということで、三年前に始まったバードキャンプの成果を感じました。

 第一日目、お広前でご祈念を頂き、規律訓練を行った後、教育副長に続き徒歩で胎金寺に入山しました。開会式では野営本部長より「何事も無理と思わずチャレンジし、一回りも二回りも成長してほしい」との挨拶を頂き、全員がその言葉を胸にいよいよ「龍王隊(りゅうおうたい)」としての三泊四日の活動が始まりました。前日にたっぷり降った雨のせいで地面のコンディションはいまいちでしたが、三班それぞれが真剣に計画をたて、自分たちのサイトの設営に励みました。限られたスペースにフライテント、寝室用テント、倉庫用テント、かまど…。それらを動線を考えながら設営するということは、楽なことではありません。設営と同時に夕食の準備も進めなければいけないジュニアキャンプの第一日目。まだうまく班の組織も機能しませんが、それでも決められた炊事や衛生の係等に基づき活動を進めました。夜の活動では「全員と仲良くなる」ことを目的にゲーム大会で盛り上がりました。最後にはカナッペでティーパーティーをして、無事に一日目の活動を終了しました。

 第二日目は、隊活動の「野営工作」から始まりました。今回は期間中に使用する、立ちかまどの制作にチャレンジしました。最初に担当者の講義を受け、工作の際必要となるロープワークの復習をしました。角縛りに巻き結び。すらすらできる子もいれば、そうでない子もおり、スタッフや得意な班員に教えてもらいながら、いざ実践です。テーブルの上でするのと比べ、実際の木材とロープを使ってするのは同じ結びなのに難しそうでしたが、苦戦しながらもなんとか形になり、さっそく早い班ではその日の夕方から使用することができていました。

 午後からはチャレンジコーナーへ。今年は「カヌー」と「追跡ハイキング」の二コーナーが実施されました。カヌーのコーナーでは、指導者からカヌーとカヤックの違い、パドルの使い方や基本的な操縦方法を学んだ後、実際にカヌーに乗り込み練習をしました。池の水もたっぷりあり、新緑も美しく水の上でのひと時を満喫していました。最後にはタイムトライアルにも挑戦し、山には始終にぎやかな班員の声がこだましていました。

 追跡ハイキングでは、まずパトローリングのあり方を学び、実際にその形態でハイキングに出発。班の役割とは別に、サインを見つける係、時間を管理する係、安全を管理する係などの役をそれぞれが担い、サインを見落とさぬよう慎重に歩みを進めました。チェックポイントで出されるお題や、クイズもクリアしながら行く道中は、見慣れた金光町の風景もいつもとは違うものに見えたと、楽しそうに報告してくれました。

 夜にはメモリークラフトを作成。パラシュートの素材である非常に頑丈な繊維で作られた「パラコード」を使用し、オリジナルのブレスレットを作りました。今年の参加者はロープワークが得意だったようで、時間内に全員が作り上げ、ご満悦の様子でいました。

 第三日目、隊活動は「奉仕作業」。ナタやカマなど工具の使い方を学び実践しました。切りたての木と、乾燥した木の重さの違いにびっくりしたり、知識を持ち、きちんと工具を使いこなせば作業が安全にスムーズに進むと学習した班員たち。実際にお世話になっている胎金寺の木々の枝打ちも時間の限りさせていただき、最後は工具の手入れの仕方も教わり安全に活動を終えることができました。午後は昨日と班を入れ替えチャレンジコーナーで活動し、夜には聖ヶ丘野営場に移動し、バードメイド隊と合同で大営火を楽しみました。

 第四日目、最終日を迎えた班員たち。初日の頼りなさは全くなく、本当に同じ子どもたちだろうか?と思うほど逞しく、凛々しく成長した姿で撤営にかかりました。隊長の「残すものは感謝の心と足あとのみ」という言葉のとおり、きれいに片づけられたサイトから、大きな声で「ありがとうございました!」と、感謝の言葉が響き渡ります。スタッフの誰が言うでもなく、そういう行動をとった班員たちの姿に「嬉しいねぇ、すごいねぇ」と感心しながら胎金寺を後にしました。下山後、三隊で御祈念と解散セレモニーを終え、無事解散しました。

 今回、胎金寺に水洗のトイレとシャワーを新設していただいたことで、健康的な生活の要である「食う・寝る・出す」の「出す(排泄)」がストレスなくでき、期間中非常に快適に生活することができました。

 大切な子どもたちを送り出してくださった教会の先生、保護者の方をはじめ、施設を整えて下さった方々、この活動の成就をご祈念下さった全ての皆さまに感謝して、活動の報告とさせていただきます。

           (報告:砂野昌子)